はじめに&このブログについて

2017年10月10日 00:00

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☆只今創作BL小説【Soldier】連載中!☆

カテゴリ「Soldier」からどうぞ。
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(この点については後に改善していこうと思います…汗)
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本家サイト→Shooting you BABY!!

サイト2周年記念SS Soldier Another Story −愛ゆえの杞憂−・1

2008年08月04日 22:03

はい8月30日で本家サイト「Shooting you BABY!!」は開設2周年を迎えます!!
そこで、このNovel Sideでも2周年記念祭りやってしまおうかという訳で(笑)、以前本家サイトの方でアンケートをとった結果、「番外編をやって欲しい」という結果が出まして、そこでちょっと本編と比べて短い番外編を公開してみました。
因みにこれは5回連載ほどで完結する予定です。
今回は響司朗の親友の徹が主人公のお話です。それでは…Start!





杞憂【きゆう】−(古代中国杞の国に、「天が落ちて地が崩れてしまうんじゃないだろうか」と過度な心配をした者がいたという故事から)心配しなくてもいい事まで心配し過ぎてしまう事。取り越し苦労の意。


まさに今の気分はそれなんですよ、えぇ。

こんな気分にさせたのは、紛れもなくアイツの所為だッ!!

間違いないッ!!

【Soldier Another Story −愛ゆえの杞憂−・1】




本日もけたたましい目覚ましのベルで目覚めた。


「…あーかったりぃ…」

夏休みが間近に迫った7月の頭。そろそろ大学の方も前期試験に備えて毎日の講義が慌しくなってきた。

俺は小山内 徹(おさない とおる)。下弦坂大学芸術学部デジタルアート学科の今年2年生になったばっかり。まだ誕生日は来ていないから年齢は19歳。


7月に入って、只今梅雨の真っ只中。毎日毎日ジメジメしてて鬱陶しい事この上ない。

俺は大学近くの学生向けアパートの一室で生活をしている。
最初は生まれて初めての一人暮らしでかなり慣れるまでに時間が掛かったが、今ではすっかり慣れたものだ。

…とはいえ、元々俺は家事とかそういうのがメッチャクチャ苦手で、掃除なんて1週間にいっぺんやれば上出来な方だ。
勿論料理とかも苦手なのでどうしても食事はコンビニ弁当かレトルトのものばっかりになってしまいがちだ。

そして…それを決定付けるほど、俺の部屋は現在かなり凄まじいカオスになっていた。

連日の雨の所為で洗濯物がかなり溜まっていて、洗濯籠からあぶれた洗濯物は床にまで散乱していた。
オマケにここ数日連続でバイトやガッコウの課題やらに追われていて家の中にまで気が回らなく、部屋の中は散らかり放題だった。
食器も洗わないで使ったら流し台に積み重ねているまんま。コレで虫が湧かないのが不思議だ。


「…そろそろ大掃除するか…」

取り敢えず洗濯物だけでも何とかしなければ、もうそろそろ清潔な下着類が底を尽き始めている。

「でもコレ今日中に終わるかな…」

今日は講義もバイトも休みなので時間があることはある。
だけど、俺は家事が壊滅的にダメなので、きっとここの部屋を総て掃除するには徹夜を覚悟しないといけないだろう。

「どうすっかな…」

このカオスの惨状を見ながら俺は頭を抱えて悩む。そして、ピンチヒッターを呼び出す事を思いついた。

「…仕方ない…響司朗に手伝ってもらうか…」

そう独り言を云いながら携帯で見知った番号を呼び出し、電話を掛けた。

蓮井 響司朗(はすい きょうしろう)は高校時代からの俺の親友。
今も同じ大学に通っている(学部は違う。アイツは情報学部だから)

アイツは俺と違って炊事洗濯掃除総てがパーフェクトだ。多分いつでも嫁に行けるだろう(オイ)
というのも、アイツは少しばかり普通のヤツとは違う特殊な事情を抱えているからだ。

アイツは今は亡き某超有名人の隠し子。しかも、母親はその有名人の愛人さんだったというから、俗に云う私生児。
そのお陰で響司朗は随分昔から苦労してきたようだ。父親にはちゃんとした正規の家族がいる。
有名人にとってそんなスキャンダラスなネタは極力避けなければいけない。
だからアイツは母親と2人で慎ましく地味に生活出来るように努力していたという。

それでも、父親は響司朗達にも愛情を持っていたらしく、せめてもの償いの意も込めて金銭的な援助をしていたらしい。
「殆ど父親の援助で育ったようなものだ」と響司朗は云っていた。
だけどアイツの母親は、頼ってばかりもいられないからと、パートに時間が許す限り働きに出て必死で働いていたという。

だけど、響司朗のお母さんは元々病弱で幼い頃から入退院を繰り返していた為、無理は禁物な体に鞭打ってがむしゃらに働き続けた結果、重い病に倒れ、響司朗が10歳の冬に亡くなったそうだ。

その後も何とか父親の援助で暮らしていたものの、その父親も響司朗が中学に上がった年に、突然の交通事故で他界してしまった。
そして父親にはかなりの額の遺産がある事が判明し、響司朗は中学生にして父親の遺言により数十億もの莫大な遺産を相続する事になった。
その時、顔を初めて合わせた親族とかなりモメたらしいが結局は予定通り相続して、現在はその遺産から生活費と大学の学費を捻出しているらしい(高校の学費もそこから払ったとか)

だから、昔から1人で過ごす事の多かった響司朗は家事をするようになり、今では並の主婦よりも家事が得意なんじゃないだろうか。


という訳で、俺は早速響司朗の携帯でヘルプを頼んだ。

「…ったくまたかよ…」

電話口の響司朗は本当に面倒臭そうな口調で答えた。だけど断るという事は絶対にしない。

「わりぃ!!マジこのとーりだからッ!!勿論タダでとは云わないから!!」

「当たり前だ。ひょっとこ食堂の大判ヒレカツ定食で手を打ってやる」

「解った!!んじゃ待ってるから!!」

「取り敢えず自分で出来る事から始めてろ」

そう云った後電話が切れた。

Soldier #0002 エターナル・10

2008年07月27日 22:04

次の日。学校を終えてバイトに向かった俺は、バイト先の責任者である斉藤チーフにある事を云われた。

「蓮井くん、今度の土日シフト入ってくれないかな?」

「え…今度のですか?」

斉藤チーフは従業員のシフト管理から総ての業務を担っていて、シフトの連絡は彼から直接伝えられるのだ。

俺は基本的に土日はシフト入れてなくて確かに暇してる方なんだけど…。
いつもなら迷わずOKと返事を出すのだが、今回ばかりはそういう訳にもいかなかった。

何故なら…。

「…スミマセン、今度の土日は…」

斉藤チーフは意外そうな顔をして云う。

「…何か用事でもあるのかい?」

いつもなら即OKを出すから、俺のこの返事は予想外だったのだろう。

「…今度の土曜日、母の命日なんです。それで法要をやる予定なので、土日かけて親戚の家に泊まりに行くことになってて…」

『親戚』というのは嘘だけど、それ以外は総て真実だ。

(実際泊まりに行くのは龍也さんの実家だけどね…)

すると斉藤チーフは、あちゃーという顔をしながら続けた。

「あーそっかぁ…。って、蓮井くんお母さん亡くなってたんだ…」

「あ、ハイ。俺が小学生の時に病気で…。もう10年も前の話ですけどね」

俺は苦笑混じりで答える。

「…判った。それなら仕方ないね。他の人に聞いてみるよ。悪かったね」

「あ…いえ。俺こそ出られなくてスミマセン」

「いいんだよ。気にしないで」

そう云いながら斉藤チーフは店の奥へと姿を消した。




「――お先に失礼しまーす」

「お疲れ様でーす」

PM9:30。いつもより30分早くバイトを上がる事が出来た俺は、店から出た。
珍しい事に、明日は急遽俺が取っている講義全部が休講になるという嬉しいハプニングが起きた為、思いがけない休みが舞い降りてきた。しかも明日はバイト非番の日。

その事を龍也さんに伝えると、「今日の晩から泊まりにおいで」と云われた。
俺は休みでも龍也さんは普通に仕事があるのに。
その事を云ったら、

『偶には誰かに出迎えて欲しいんだよね』

とか恥ずかしい事を云われた。つまりそれは、新婚さんごっこをしたいということですか…?
でも俺も恥ずかしいとはいえ、一度はやってみたいなぁ…とか不埒な事を(?)考えていた為、急遽その方向で行く事になった。
それに明日は金曜日で、明後日から龍也さんの実家に戻るのでそのまま準備もしちゃおうという話になって。

「…龍也さん来てるかな…?」

俺はバイト先から少し歩いた所にある広場みたいな所で龍也さんと待ち合わせをしていた。
本当はバイト先まで迎えに行くと云われてたんだけど、流石にそれは恥ずかしいので、近くにあるその場所で待ち合わせを…という事になったのだ。

広場に着いたが、龍也さんの姿が見えない。

「…もう少しで来るかな」

そう思いながら、俺はちょっとの間待っている事にした。

…だけど、その待っている間の時間が、俺にとって地獄の始まりになると誰が予想していただろうか。

元々人気のない所で、無用心にそこでずっと立っていたのがいけなかったんだ。
「自分は男だから」という事ですっかり油断していた。


突然、背後に人の気配を感じた俺は、龍也さんが来たのだと思って振り返った。

「龍也さ――――」

だけど、背後に立っていた気配の持ち主は、俺の予想とは全く違う人間だった。

「―――!!」

いきなり誰かに布で鼻と口元を押さえつけられた。そして鼻の中に残る妙な臭いを自覚した瞬間、意識が次第に朦朧としていくのが判った。
背後に迫っていたヤツに睡眠薬を染み込ませた布を押さえつけられたんだ。
まさかサスペンスドラマとかで見る犯人が被害者を気絶させるポピュラーな方法に自分が引っ掛かってしまうとは思いもしなかった。

「……ッ…てめぇッ…」

意識が遠のいていく。視界が霞む中俺が目撃したヤツ。

それは、俺が最も敵視している要注意人物、神崎だとハッキリ認識した。

街灯の僅かな明かりに逆光で照らし出されるシルエット。そして暗い中でも際立って整っている造形の顔…。

俺は残されている力を精一杯振り絞って神崎を睨み付けながら、意識を手放した。


Soldier #0002 fin.

Soldier #0002 エターナル・9

2008年07月06日 22:21

次の日。

「響司朗ーッ!!」

「お、徹。おはよ」

「おはよ…ってお前、どうしたんだよその顔!」

後ろから声を掛けてきた徹に、昨日神崎に殴られた頬を指差されて驚かれる。

「あ、コレ?…ちょっとワケ話せば長くなるけど…。今日お前午前の講義1コだけだよな?」

「あ?あぁ。お前もだろ?」

「だったらその時に話す。じゃ、またな」

「あ、あぁ…」




――――――そして講義が終わり、俺はいつも徹と時間を潰す時に使う構内のカフェテリアで待ち合わせをした。

「徹ッ」

「お。来たか。まぁ座れや」

俺は徹の向かいの席に座る

「…で、どうしたんだよそのほっぺ。誰かと喧嘩でもしたのか?」

「…………」

俺は徹の言葉に黙りこくってしまう。そして徹もそんな俺の態度を肯定と取ったのか、驚いていた。

「…マジかよっ!?お前…自分から喧嘩吹っ掛けるようなヤツじゃないだろ…?」

「…何で俺から喧嘩仕掛けた前提で話進めてんだよ(怒)…コレは、喧嘩というよりは…相手に一方的にやられただけだ…」

「なんだと!?どういう事だよ!!」

「…だから今最初から説明するっつーの。落ち着けよ」

そして、俺は徹に昨日あった出来事を要点を掻い摘んで話した。


「…え、じゃあお前のカレシさんにソイツがずっと付きまとっているって事なのか」

「どうやらそうみたいだ。これ以上何かしでかす前に警察に云った方がいいのかな」

「いや、どうせ警察に云ったってすぐになんか動いてくれねーよ。明らかに被害を被るようなコトでも起きない限り。…ホラよくあるだろ?女の人で男からしつこくストーカーされてるのに、警察に云っても相手にされなくて、結局その女の人が殺されたり大怪我させられたりとかしてから漸く重い腰を上げたとかって話」

確かに…ここ最近ニュースなんかで見るストーカーが発端になって起きた傷害事件や殺人事件は、取り返しがつかない状況になってから初めて警察は本格的に動き出すコトが多い。
その度に世間から「どうしてもっと早くに対応しなかったのか」とか、「事前に被害者からSOSが出ていたのにどうして無視していたんだ」とか物凄い批判を浴びているというのに。


「ったく、善良な国民が汗水流して働いて収めてる税金から給料取ってる公務員なんだから、そのくらいの職務果たせって感じだよな」

徹はそう云いながらペットボトルのウーロン茶を一気に飲み干す。

「それでいきなり殴られてその怪我って訳か」

「こんなの怪我の内に入らねーよ。ったく龍也さんも大袈裟だからな」

「そりゃー、自分の可愛いコイビトが他のヤツに手ェ出されたら誰だって大袈裟になるっつの。で、ソイツどうなった?」

「龍也さんに思いっきり殴り返されて捨て台詞吐いて退散した」

そう云ったら徹がカフェテリア中に響き渡るほどの大声で笑い出した。しかも思いっきり腹を抱えて目じりに涙まで浮かべながら。幸いカフェテリアには今は俺達2人しかいなかったので周りの迷惑にはならずに済んだ。

「お前笑い過ぎだって」

「あ、わりーわりー。だってよ、自分から吹っ掛けた喧嘩、相手に殴り返されて倒されたんじゃ世話ないわな」

徹は呼吸を整えて涙を指でぬぐいながら答えた。

「まぁな。しかも俺が殴ったんじゃなくて龍也さんだけどな」

「いいんじゃね?お前の騎士(ナイト)ってカンジしてカッコいいじゃん」

多分徹は何気なく云ったのだろう。だけど俺はその言葉に過剰反応してしまって顔を真っ赤にしてしまった。

「…な、何照れてんだよ」

「べっ…別にっ」

そんなコト云っても今の俺の状況からはそんなの通用していないとバレバレだけど。

(コイツ余計なコト云うから昨日のコト思い出したじゃねーか…)

昨日龍也さんの家で、2人で誓ったあの事を…――――――


「わ――――ッ!!!」

大声でフラッシュバックされてきた昨日の出来事をかき消すように俺は叫んでしまった。

「…お前、大丈夫か?」

徹に云われて我に返る。

「…あ、悪い…」

「あれ、そういえばお前そのピアス新しいヤツ?」

徹は今気付いたように、俺の耳の方を指差して云う。俺は右耳に2つ、左耳に1つピアスを開けている。

「へ?あぁ、そうだけど?」

今日付けているピアスは、シンプルなシルバーのリング型のものだ。だけど実はそのうちの1つは、リングの内側に小さな石がはめ込まれている。
実は今日のピアス、昨日遅い誕生日プレゼントとして龍也さんから贈られたものだ。
3つのうちの1つにはめ込まれている小さな石はオパール。俺の誕生石…つまり10月の誕生石だ。


『もう少し響が大人になったら、ちゃんとした誓いの証を贈らせて欲しいんだけど…今はコレで勘弁して』

そう苦笑交じりで龍也さんから贈られたピアスは、俺の一生の宝物にしようと決めた。

(実はこのピアス自体龍也さんが付けてくれたしな…)

でもこのピアスの事は仮令徹であろうとも内緒だ。


「…おっと、そろそろ昼休みか」

そうしているうちに講義終了と昼休み開始のチャイムが響いた。

「んじゃ、食堂行くか」

「そうだな」

俺と徹は席を立って食堂へと向かう準備をする。


「あ、そうだ徹」

「何?」

「お前今度ミキちゃんになんか奢ってやれよ」

「はぁ!?何だよそれ!?」

「この前俺のバイト先にミキちゃん来てお前にデートドタキャンされたって泣いてたぞ」

「えっ…!?」

(…ホントは泣いてなんかいないけどな。だけど、それ位してやれっつーの)

そんな他愛無い話をしながら、俺達はカフェテリアを後にした。

Soldier #0002 エターナル・8

2008年07月02日 13:01

…龍也さんが大学時代の後輩からストーカー的な嫌がらせ(?)を受けていた。
だけど、俺はそんな事全然知らなかったし、気付く事も出来なかった。
大好きな人が困っている、危険な目に遭っていたのに、俺は気付かないで呑気に過ごしていた…。
でも…。龍也さん…。

「……ッ」

俯いて黙りこくってしまった俺を心配したのか、龍也さんは顔を覗いてきた。


「…響?どうした?ほっぺた痛むのか?」


「………っく…」


ムカツク…ムカツクムカツクムカツクッ……


気付くと俺は涙を流しながら歯を食いしばっていた。


「…響…?」

「…ムカツクっ…龍也さんを困らせるアイツにもだけど…俺自身にもムカツク…ッ」

「響…何で…」

「っだってッ!!龍也さん厭な思いしているのに、困っているのに俺っ…気付く事も出来なくて龍也さんのこと何にも知らなくて…ッ」

みっともないと思ったけど、そんな事お構いなしで声をしゃくり上げながら俺は泣いた。

悔しくて、鈍感な自分がもどかしくて…。

もし、もしこのまま何も気付いていなかったら龍也さんはどうなっていた…?取り返しのつかない事になっていたら…?

自分の不甲斐なさに猛烈に腹が立つと同時に、得体の知れない恐怖が俺を襲った。


「…響…」

龍也さんは俺をしっかりと抱きしめていた。

「…てか、龍也さんも龍也さんだよッ!!どうして今まで黙ってたんだよ!?」

「…それは…響に…余計な危険が降りかかるかもしれないから…」

つい詰ってしまうと、龍也さんはバツが悪そうに呟いた。

「…何でだよ!?俺はそんなの気にしない!!」

「僕が気にするんだよ!!」


龍也さんの強い口調に俺は思わずきょとんとなる。




「…云っただろう?響は僕の命より大事な宝物なんだ。そんな響をわざわざ危険に晒すような真似はしたくなかった。それならば僕は自分がどんな目に遭っても響を絶対に守るって…」

「…俺だって同じだよ」

俺がそう呟くと今度は龍也さんが目を丸くした。

「…龍也さんがそう思っていくれているように、俺だって…俺だって自分の命より龍也さんの事が大事なんだ…。この前龍也さん云ってただろ?」


『人はね、誰でも自分が愛するものの為ならば戦士になれると思うんだ』


「龍也さんが俺の戦士になってくれるのなら、俺も龍也さんを守る戦士になるって、決めたんだ」

「…響」

「…龍也さんはいつでも俺の事を守ってくれようとする。だけど、守って貰うばかりじゃダメなんだ」


俺は、只でさえガキなのに更に守られてばかりいるようじゃ成長なんで出来ない。前に進めない。
貴方と…対等に歩いていく事なんて出来ない。


「だから、俺も龍也さんの事を守る!!龍也さんを支えられるオトコになる!!だから…」


だから、もっと俺を信じて、俺を頼って。そう云ったら、龍也さんはぎゅっと力強く抱きしめてくれた。

「…信じているよ。勿論。ゴメンね。有難う」

そう静かに云った後、龍也さんは静かに俺に唇を寄せてきた。

まるで、誓いのキスのようだった。




「…ところでさ、龍也さんなんで今日帰り早かったの?」

「…あぁ。今日は外回りでね、回るのが終わったらそのまま直帰していい事になっていたから」

響に早く逢いたくて仕事速めに終わらせたんだよと云われて、顔が熱くなった。

「もしかしたら時間的に響がもう来ているかもしれないと思って早めに帰ったら…あの現場に出くわしてね」

…結局あまり守りきれなくて、ごめんねと告げられた。

「これくらい平気だって」

「…僕もまだまだ未熟だね」

「…龍也さん…」

「これからは、2人で一緒に支え合って、守り合いながら生きていこう」

「……うん」

真摯な顔でそう告げられて、更に顔が熱くなった。

「さてと、買い物行こうか」

「うん!!何食べたい?」

「響が作ってくれるものなら何でもいいよ」